東広島市立龍王小(同市西条町寺家)のPTA(福地司純会長)は9月17日、広島市出身の元陸上競技選手で、400㍍ハードル日本記録保持者の為末大さん(44)の講演会を、同小の体育館で開いた。6年生と保護者ら約300人が参加し、1~5年生は、各教室からオンラインで参加した。
演題は「ハードルを越える」。為末さんは、オリンピックに2000年から3大会連続で出場した。自身の経験を踏まえて「やってみないと分からない」、「自分の心を観察する」、「なんとかなる」の三つのポイントを挙げ、大切なのは「人の目を気にしないで、目標を持って挑戦すること」など児童に分かりやすく語り掛けた。
その後、6年生を対象に「走り方教室」を開催。子どもたちは、為末さんから足の上げ方や地面の蹴り方、スタートの構え、スタートダッシュなど速く走れるこつを学んだ。最後に質問コーナーがあり、多くの児童が手を上げた。一人一人の質問に答えた為末さんは「質問が的確で素晴らしい。龍王小の児童は、チャレンジ精神がすごい」と称賛していた。
6年の山城愛結さんは「やりたいことを見つけて、挑戦したい」、福地PTA会長は「子どもたちが、前向きな気持ちになるきっかけになれば」と話していた。
(山北)