東広島市観光協会などでつくる酒まつり実行委員会が主催する「酒まつり」が10月8~9日、3年ぶりにJR西条駅周辺で行われ、2日間で延べ約14万人が訪れた。
2020年と21年は、新型コロナウイルスの影響でオンラインなどを中心に開いてきたが、今年は現地で食べ歩きの禁止や事前予約、人数制限などの感染対策を行いながら、「つなぐ」をテーマに、酒まつりを現地開催した。
メイン会場では、ダンスなどのパフォーマンスを披露し、グルメに舌鼓を打ちながらステージ発表を楽しむ人たちが会場にあふれた。全国の638銘柄の日本酒を飲み比べできる「酒ひろば」や西条の名物料理である日本酒を使った「美酒鍋」も復活。駅前には、キッチンカーが出店し軒を連ねた。酒蔵通り周辺では8社の酒蔵が、限定酒の販売や杜氏(とうじ)による酒蔵案内など、酒蔵を会場に独自のイベントを行い多くの人でにぎわった。
また、女性のみで神輿(みこし)を担ぐ姫神輿や酒造りのシンボルである杉玉を乗せた大酒林神輿行列、酒みだればやしが酒蔵通りなどを練り歩き祭りを盛り上げた。
広島市の山下昌隆さん(66)は、「大学の卒業生と14人で来た。酒蔵巡りをしながら、各蔵の酒を試飲して楽しい一日だった」と笑顔で話していた。
(山北)