東広島商工会議所は11月1日、東広島市西条中央の商議所会館で臨時議員総会を開き、任期満了に伴う役員改選で、サタケ副会長の木原和由氏(73)を再任した。4期目で、任期は2025年10月末までの3年間。
にぎわいをつくり事業者を元気に
副会頭は、中国精螺社長の奥本松樹氏(57)、オーエイプロト会長の大坪義彦氏(57)、賀茂鶴酒造社長の石井裕一郎氏(56)の3人、専務理事は大原一也氏(63)が再任となった。
総会後の記者会見で木原会頭は、現在の東広島の経済を「コロナ禍の長期化に加え、原油・原材料価格の高騰によって未曽有の影響を受け続け、厳しい経営状況にある」と説明。経営力の向上、にぎわいづくり、組織基盤強化の三つの視点で、それぞれ目標を掲げながら、「ここ数年は新型コロナウイルスに翻弄された。メンバーは変わらず、本来の会議所の目的である地域経済の活性化に向け、取り組んでいく」と抱負を語った。
大坪副会頭は「会頭を支えていきたい」、石井副会頭は「事業者の皆さんと一緒に汗をかいていきたい」と述べた。
消費喚起事業を計画
にぎわいづくりでは、来年5月のG7広島サミットを、東広島の魅力発信の契機と捉え、西条駅前商店街が実施するイベントなどで地元の良さを積極的に発信するほか、個店の魅力アップの支援に取り組む。
また、今年度中に消費喚起事業「~買って食べてレシートを送ろう~東広島お年玉キャンペーン」を実施する計画。
木原会頭 一問一答(一部)
ー課題と今後の取り組み。
県の中央・ヘソである東広島市は、交通インフラが整っていて、産学官がそろっていることなどが特徴。しかし、この3年間は、ワクチンの職域接種を除いて、産学官の連携がコロナ禍の影響で取りにくかった。これからは、こういった特徴を生かした施策を前向きに取り組んでいきたい。
ー特に力を入れて取り組むことは。
にぎわいづくりに力を入れたい。学生が多いまち。若い人が集まるまちで、もっとにぎわいを創出することで、全体が盛り上がっていくと考えている。各事業者をどうサポートするかを考えていく。
文・写真 橋本礼子