今年8月に島根県で開催された中国五県珠算選手権大会の個人総合競技小学校の部で、湊珠算研究会の吉田笑菜さん（高屋西小6年）が優勝した。7月の県大会ではライバルに競り負けたが、悔しさをばねに練習を重ね、雪辱を果たした。
吉田さんが、そろばんを始めたのは5歳のとき。経験は長いが、それでも大会では「緊張した」という。中国大会では、掛け算、割り算、見取り算、見取り暗算を競った。吉田さんは得意の割り算、見取り暗算はもちろんのこと、苦手とする掛け算、見取り算でも練習の成果を発揮し、「いつも通りの点数が取れた」と、緊張を感じさせない結果を残した。次は「全国で100位以内を目指す」と、高い目標を掲げている。
同会で吉田さんを教える湊里夏さんは、多くを口にせず、練習方法や改善点を吉田さん自らに考えさせながら指導を行ってきた。吉田さんは絶対に泣き顔を見せないという。湊さんは「吉田さんは誰に対しても素直で、言い訳もしない。ひたむきで一生懸命に練習してきた結果が表れた」と話していた。
（小林）
