東広島市黒瀬町乃美尾の県立黒瀬特別支援学校(佐伯昌史校長)の生徒が、地域参加の一環として、台湾バナナなどを栽培している勝梅園(同市黒瀬町丸山、中田勝元社長)とコラボして、小型パンの「ばななマフィン」を開発した。11月14日、完成披露・試食会を同校で開いた。同校の生徒が商品を開発したのは、今回が初めて。
同校高等部の作業学習「食品加工」班の生徒5人が、6月から授業の中で取り組み、同園に製品開発の協力を依頼した。無農薬バナナを使用したマフィンの試作を何回も繰り返し、同園や同校の職員らと試食し意見交換。生徒らは、約5カ月かけて1個85㌘のマフィンを完成させ、販売用のラベルも考案した。
完成披露・試食会に参加した同園の新田真利江取締役は、「試食するごとにおいしくなり、今日は最高においしかった」と喜んだ。1年の松本華那さんは、「みんなで工夫して作ったマフィンを、おいしいと言ってもらいとてもうれしい。味と出来栄えには自信があった」と笑顔を見せていた。開発したばななマフィンは、今後、一般販売も目指す。
(山北)