県立西条農高(東広島市鏡山、澄川利之校長)は昨年12月20日、国際的な科学技術の人材を育成しようと県立広島大(広島市南区、森永力学長)と「科学技術人材育成協働研究協定」を結んだ。「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の取り組みの柱の一つ。
同高は、2012年度に文部科学省の理数系教育に重点を置いた研究開発を行う「SSH」に指定され、科学技術系の人材を育成する教育活動を、同大と連携して2期・10年間行ってきた。今年度の第3期目からは、これまでの「高大連携」を一歩深めて、高校と大学で優れた人材を一貫して育成する「高大接続」を目指し、24年度からスタートする。
協定調印式は同高で行われ、森永学長と澄川校長が協定書に署名した。森永学長は「これからもより一層、研究分野での充実した連携をしていきたい」、澄川校長は「協定を新たなスタートとして、県立広島大とともに最適な学びを具現化していきたい」とそれぞれあいさつした。
協定には、高校生が特別研究生として大学で学ぶことができる仕組み(ハイスクールラボ)を盛り込み、高校生が大学の研究室に出向いたり、インターネットを活用したりして探究活動を深めていく。
(山北)