広島大(東広島市鏡山、越智光夫学長)は1月30日、学内共同教育研究施設「Town&Gown(タウン・アンド・ガウン)未来イノベーション研究所(TGIF)」の完成を記念して看板除幕式を同大東広島キャンパスで開いた。式には、越智学長や同研究所の三好千景所長ら約40人が出席。看板の文字は越智学長が揮毫(きごう)した。
式では、越智学長が「国連が提唱するSDGsに取り組む団体などと連携し、それぞれの強みを生かしたノウハウや知恵を出し合いながら、研究成果を地域社会に還元し、地方創生につなげていきたい」とあいさつ。三好所長は「カーボンニュートラル(炭素循環)や地方再生などを中心に広島大学から世界に発信し、世界中から研究者が集い、学び、住み、また、世界へ発信できる研究所にしていきたい」と述べた。
同研究所は、2022年4月に発足。施設の改修工事が完了した昨年10月から、本格的に活動を開始している。SDGsが掲げる持続可能な社会の実現に向けて、新たに地域を活性化するための取り組みやイノベーション(技術革新)を引き出し、社会問題を解決するアントレプレナー(起業家)の人材を育成する。
(山北)