皇后盃第41回全国都道府県対抗女子駅伝が1月中旬、京都市で行われ、広島県代表として出場した、西条中の2人が中学生区間(3㌔)を力走。15位に食い込んだ広島県の一翼を担った。(日川)
2人は藤井柑奈さんと三宅凜さん。ともに2年生だ。藤井さんは3区を担当し、区間13位の走りで順位を一つ押し上げた。三宅さんは後半の8区を走り、区間9位の好走で順位を2つ上げた。
西条中は、昨年暮れに全国中学校駅伝に出場。チームは13位だったが、三宅さんは1区で2位発進。藤井さんはアンカーを務め区間7位と力走した。都道府県対抗でも実力通りの力を発揮。「一つでも順位を上げたい思いで走った。中継所では、年上の先輩たちから声をかけられ、うれしかった」と目を細める。
今春には中学校最終学年の3年生に。2人は、トラックで全日本中学校陸上選手権(全中)への出場、ロードで全国中学校駅伝出場を大きな目標に掲げる。「昨年も全中に出場したが、私も三宅さんも予選で敗退した。今年は絶対に予選を通過、2人で決勝に残りたい」と藤井さんが意欲を見せれば、三宅さんは「全国中学校駅伝には絶対に出場して、8位内入賞を果たしたい。個人的には区間賞を取りたい」と目を輝かせる。都道府県対抗女子駅伝で得た経験を、春からの練習にぶつける。
ラストの切れ味魅力
平賀基暉教諭の話 藤井さんは、自分でレースプランを考えながら走るタイプで、三宅さんは感性に任せて走るタイプ。タイプは異なるが、ラストの切れ味は、2人に共通する魅力だ。
2人には都道府県対抗駅伝で得た自信や経験を、これからのレースに生かしてほしい。チームの柱になってくれることを期待している。