県央地域の活性化を考えるシンポジウム「県央地域の現在(いま)と未来」(主催:広島大学総合博物館・後援:東広島市、東広島市教育委員会)は2023年2月5日、東広島市豊栄町鍛冶屋の豊栄生涯学習センター大ホールで行われ、156人が参加した。
シンポジウムは、昨年の夏に広島大学総合博物館が豊栄町で行った出張展示の成果と課題を踏まえながら、自然史の教育を通じた県央地域の活性化を考えてもらうのが狙い。
基調講演に、高垣廣德東広島市長が登壇し、県央地域のが直面している人口増加と高齢化の問題、市と大学連携について話した。
講演には、広島大学総合博物館准教授の清水則雄さんが地域・自治体・大学が協働したオオサンショウウオの保護活動とエコミュージアムの可能性について話した。
広島大学総合博物館の中坪孝之館長は「県央に自然史博物館がやってくる!?展」からみた県央地域の活性化について話した。
パネルディスカッションには、同市乃美地域センターの爲平邦彦センター長、同市立福富小・中学校中谷成男校長、生活の森おうちえん兼平早苗さん、広島大学理学部の学生弘松瑶希さんらがパネリストとして登壇し、それぞれの立場から見た「学び」を通じて県央地域の活性化に対する意見を出し合った。
参加者は深くうなずきながら登壇者の話に耳を傾けていた。
文・写真/Satoshi Hanzawa