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春を告げる縁起酒「立春朝搾り」 搾った酒をその日に消費者に 賀茂泉酒造が出荷

  • 2023/02/17
ラベルの確認をするスタッフ(撮影・山北)
ラベルの確認をするスタッフ(撮影・山北)

 東広島市西条上市町の賀茂泉酒造(前垣寿宏社長)は立春の2月4日、 早朝に搾った酒をその日のうちに出荷して消費者に届ける「立春朝搾り」 の出荷作業を行った。今回で21回目。

 同酒造では、3日の節分の夜から一晩中もろみを搾り続け、早朝から搾り上がった生原酒を瓶詰めにしてラベルを貼り、1・8㍑入り約1000本、720㍉㍑入り約3400本を手際よく箱詰めした。

 出荷前には神事を行い、おはらいを受けた縁起酒を同市や広島市などから来た酒販店の車両に次々と積み込み、その日のうちに消費者に届けた。

 住田屋八本松店(同市八本松東)の奥迫善功店長は「予約も多く毎年、お客さんがとても楽しみにしているので早く届けたい」と笑顔。

 前垣社長は「縁起酒を飲んでもらい、健康で笑顔の多い一年を過ごしてもらえれば」と話していた。

 「立春朝搾り」のイベントは1998年に日本名門酒会(東京)が、良質でおいしい酒を愛飲家に届けようと毎年、各地の蔵元に呼び掛けて開かれ、今年で26年目。全国35都道府県の43蔵元が同時開催している。県内の蔵元から参加したのは、賀茂泉酒造のみ。

(山北)

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