東広島市の高屋柔道教室に所属する吉本海人君(10)(市立高屋西小5年)がこのほど、東京都の講道館で行われた小学生の日整全国少年柔道大会に、広島県代表の一員として出場。県チームの3位入賞に貢献した。
団体戦は6年生2人、5年生2人、4年生1人の5人で編成。吉本君は県大会の5年生部門で2位に入り、県代表の座を射止めた。全国大会では中堅として出場。内股や大外刈りなどの投げ技を武器に、攻めの柔道を貫き、全国の強豪に立ち向かっていった。吉本君は「3位になってうれしかったけれど、全国の選手は技のレベルが高かった。勉強になった」と振り返る。
柔道を始めたのは5歳から。柔道選手の映像を見て、「カッコ良い姿」に憧れた。週に3回、同教室の稽古に通い、柔道の稽古が休みのときは、「体力を付けたい」とバスケットボールの練習にも取り組み、腕を磨いていった。
6年生となる今年は、日整全国少年柔道大会に連続出場し、団体優勝を目標に掲げる。吉本君は「できれば県チームの大将になり、チームのピンチを救うような活躍をしたい」と目を輝かせる。指導に当たる同教室の桂達男5段(51)は「真面目で稽古熱心な上に、教えたことはすぐに身に付ける器用さを持ち合わせているのが吉本君の長所。試合のたびに成長しており、一歩ずつ歩みを進めてほしい」と話している。
同教室には市内の小学1年~6年までの20人が所属。吉本君以外にも、兄の悠希君(高屋西小6年)と、平田汐乃さん(高美が丘小6年)は、柔道の技の美しさを競う、昨夏の日整全国少年柔道形競技会中国ブロック大会で、ペアを組み準優勝した。
(日川)