文科省の「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」第Ⅲ期に指定されている、東広島市鏡山の県立西条農高(澄川利之校長)は2月10日、「SSH研究成果発表会・高校生科学技術グローバルサミットI」を同高で開いた。全国のSSH指定校や県内高から教職員、生徒が参加した。
開会式で澄川校長は「SSHの取り組みを継続することで、持続可能な社会に貢献していきたい」と英語であいさつ。研究発表会は、同高と海外姉妹校提携しているフィリピン大付属ルーラル高とオンラインで開いた。
同高食品科学科2年の藤川心栞さん、堀田桃花さん、増野心実さん、八尾井咲希さんは「なぜキンカンは皮ごと食べるのにミカンは皮ごと食べないのか」、ルーラル高の生徒2人が「パンデミック前とその間の公共交通機関利用に係るラグナ州の通勤通学満足度」について、それぞれの研究成果を英語で発表し意見交換をした。
増野さんは「緊張したが、いい経験になった。オンラインで情報収集を行う方法やプレゼンテーションのやり方などが勉強になった」と笑顔。参加した愛知県立旭丘高のSSH研究開発部長の田中紀子教諭は「農業科ならではのサイエンス(科学)の広がりを感じた」と話していた。
発表会の動画は、3月中旬から同高のホームページで配信する。
(山北)