東広島市西条町助実の東広島消防署は2月26日、小学生に応急手当ての知識と技術を学んでもらおうと「第1回東広島こどもメディカルラリー」を同消防署で開いた。消防機関が小学生を対象にラリーを行うのは県内初。全国的にも珍しいという。
メディカルラリーは、児童らがチームで救急現場などを再現したブースを巡りながら、けが人にどのような応急処置が必要なのか考えて行動し、いかに適切な判断や処置ができたかを競い合う。
参加したのは、同市内の小学5、6年生の児童36人。児童らは、事前に同消防署員から心肺蘇生法や応急手当て、119番通報などを学んだ。この後、3人1組でチームを作り、心肺停止や骨折などを想定した模擬現場のブースを巡りながら、力を合わせて応急処置に挑んだ。
児童らは、「応急手当てなどを学んで、楽しかった」と笑顔。同消防署の境秀和第一救急係長は「今日学んだ事を生かして、緊急時に一歩踏み出す勇気を持ってほしい」と話していた。
同消防署が実施する応急手当て講習は、中学生以上が対象だったが、小学生も同講習の必要性を感じ、同ラリーを開催した。
(山北)