東広島市立福富小学校(同市福富町下竹仁、中谷成男校長)で2月28日、地元で活躍する漆芸家の前坂成哲さんを講師に招き、6年生9人が卒業記念の「漆の箸作り」に挑戦した。
児童は、準備された木材をノコギリで短く切り、それぞれが考えた図案を切り抜いたマスキングテープで表面を覆った。この後、児童たちは、漆を塗って銀粉をあしらい、箸を完成させた。子どもたちはマスキングを剥ぎ取り、現れた図案の出来栄えに感動の声を上げていた。
山下美優さんは「難しかったけれど、楽しかった。漆に興味を持てました」と笑顔。前坂さんは「今回の体験を通して、漆や工芸の文化が、子どもたちに根付くきっかけになれば」と話していた。
児童が作成した箸は表面のコーティングを施した後、卒業式の3月18日に卒業記念として手渡すことになっている。
(林)