東広島市高屋町中島の市立高屋西小(栢野浩未校長)の篠笛クラブのメンバーは2月20日、同市西条土与丸の井野口病院が運営するデイサービスセンター・井野口在宅リハビリテーションセンター(河野麻由美管理者)を訪れ、「小さな演奏会」を開いた。
訪問したのは5、6年生の15人。利用者35人の前で「竹田の子守唄」、「テルーの唄」など4曲を演奏。利用者は、目を細めながら児童の演奏に耳を傾けていた。最後に利用者が「ひらいたひらいた」の歌を、篠笛の演奏に合わせて口ずさみ、児童たち一人一人と握手を交わし交流を深めた。
同クラブの部長で6年の中野優愛さんは「たくさん拍手をもらい、一生懸命練習した自分たちの気持ちが届いたようで、とてもうれしかった」と笑顔。利用者の内田和枝さん(83)は「子どもたちの演奏は、とても素晴らしかった。篠笛の音に癒やされ、涙が出るほど感動した」と喜んでいた。児童たちは、利用者に同小折り紙クラブが作成したウサギの折り紙を、利用者は児童たちにあめなどで作ったレイをそれぞれプレゼントした。
同クラブは、篠笛奏者の川口裕子さんが指導し、部員は16人。毎年、地域の高齢者福祉施設で演奏会を開いている。
(山北)