広島国際大(東広島市黒瀬学園台)が、広島六大学野球連盟に加盟し、今春から広島六大学リーグ戦に初参戦する。同大学は今年が開学25周年。硬式野球部は、これまで中国地区大学野球連盟に所属、中国地区大学野球リーグ戦で戦っていたが、大学の節目の年に新たなスタートを切ることになった。選手たちは、「広島六大学リーグ戦はレベルが高いが、一歩ずつ階段を上っていきたい」と意欲を見せている。(日川)
広島国際大は2020年にトレーナーなどを育成する健康スポーツ学部を設置するなどして、近年スポーツ系クラブの強化に乗り出し、硬式野球部も18年に強化クラブに指定された。硬式野球部は、19年から中国地方の大学で構成する中国地区大学野球連盟に加わり、中国地区リーグ戦に参戦。20年秋と21年春は3部で優勝し、2部に昇格後の22年シーズンは春、秋とも4位だった。
今回の広島六大学野球連盟への加盟は、同連盟の加盟校だった広島国際学院大が今年3月末で閉校となり、連盟を脱会することになったのがきっかけ。広島六大学連盟は、6校体制を維持するため、中国地区連盟に協力を仰ぎ、広島県に所在地がある中国地区連盟所属の大学の中から、試合の様子や大学の経営状況などを精査していた。その結果、広島国際大を広島六大学連盟の新規加盟校とすることを決め、全日本連盟に加盟申請。今春から広島国際大を加えた新たな6校で、リーグ戦がスタートすることになった。
広島六大学のリーグ戦では、広島経済大、近畿大工学部、広島大、広島修道大、広島工業大の5校と競う。広島国際大の加入で、東広島市に所在地のある大学は、近畿大工学部、広島大と3校になった。19年6月から指揮を執る広島国際大の西亀圭二監督は「同じ東広島の大学として近畿大工学部、広島大のことは意識して挑みたい。一緒に連盟を盛り上げられるようにしたい」と力を込める。
広島国際大の部員は新1年生含め約90人。広陵や広島商、武田、市立呉など広島県の強豪校出身の選手も多い。「挑戦」をスローガンに掲げ、機動力を使った守り勝つ野球で初参戦の春季リーグ戦に挑んでいく。広島六大学は近年、広島経済大と近畿大工学部の2強時代が続く。西亀監督は「2強とは、まだ力の差がある。他の3校も力のあるチームだが勝負をしたい。25周年の節目に、広島六大学で戦えることを力に変えたい」と目を輝かせている。
広島六大学の春季リーグ戦は4月8日に開幕する。広島国際大の初陣は広島修道大戦だ。