東広島市福富町のすいすい俱楽部(松永治寿代表)がこのほど、愛媛県上島町の町民を招き、県営福富ダムの湖畔で植樹を行った。コロナ禍で4年ぶり19回目の開催。
水不足に悩む上島町には、同ダムから放水された水が沼田川に流れ、瀬戸内海で海底送水管を通り水道用水として供給されており、町では「友愛の水」と呼ばれている。
道の駅湖畔の里福富の南側斜面には、10年前に、すいすい俱楽部と上島町民とで植えた桜がある。この日は、上島町の町民約40人も参加。湖畔を彩る桜の木々の合間に、倶楽部の人たちと一緒にミツバツツジの木20本を植えた。参加者は木や草の根をかき分けながら、くわやシャベルを使って穴を掘り、植樹した。鹿に若芽を食べられないよう保護も施した。来年の春には花をつけるという。
松永代表は、「かつて『おいしい水をありがとう』と言ってもらったことに驚き、それから始めた交流。植樹だけでなく、今後は子どもたちを交えた交流も行っていきたい」、上島町の上村俊之町長は「源泉地域を守ってもらい感謝している」と話していた。
植樹後には、道の駅で一緒に昼食をとり、交流を深めた。
(小林)