昨年、包括連携協定を結んだ東広島市と近畿大(本部・大阪府東大阪市、細井美彦学長)は行政資源と大学の教育・研究資源が融合した持続可能なまちづくりを目指す「東広島市・近畿大学 Town&Gown(タウン・アンド・ガウン)構想」をスタート。4月に市と大学が共同運営するタウン・アンド・ガウンオフィス(TGO)を開設した。
運用の開始を記念して6月2日、キックオフイベントを同大広島キャンパス(同市高屋うめの辺)で開き、関係者約100人が出席。細井学長は「大学の資源と研究力を生かし、地元企業などと一緒に持続可能な地域の発展と地方創生の実現を目指す」とあいさつした。
開設したTGOは、地域の困りごとや課題、その解決方法などに対応する連携窓口。市と大学、学生が一体となって市の地域課題の解決に挑む。
開設に伴いスタートする四つのプロジェクトを、同大広島キャンパスの担当教員らがそれぞれ紹介した。プロジェクトは▽農業DX(ドローンを活用した農業用ため池の点検・管理など)▽メタバース(仮想空間を活用した新たな教育支援など)▽まちづくり(JR西高屋駅周辺など)▽eスポーツ(コンピューターゲームイベントを通した地域振興など)―。
TGOの設置は、広島大に続き2校目。
(山北)