国際協力機構中国センター(JICA中国)(東広島市鏡山、村岡啓道所長)の課題別研修「排水処理技術」コースを学ぶ中南米地域10カ国の研修員10人が9月12日、東広島市役所を訪れ高垣広徳市長を表敬訪問した。研修員の来日は4年ぶり。
中南米地域は、経済の発展とともに環境への負荷が増大し、都市部を中心に環境劣化が深刻化しているという。研修員はメキシコやボリビアなどから来日した中央や地方政府などで排水処理に従事する技術者。地方自治体や大学などの協力を得ながら、排水処理システムの実例と整備プロセスなどを学び、自国の排水処理状況を改善する糸口をつかむことを目指す。
高垣市長は「研修が専門分野での技術向上につながり、それぞれの国の課題解決の力になることを期待している」とあいさつ。研修員を代表して、コスタリカ出身のクリスティアン・エンリケ・アルピサル・エレラさんが「自国の未来を開く課題別研修に、東広島市が協力してくれた」と感謝した。
研修は10月19日まで、ひろしま国際プラザ(同市鏡山)などで行う。
(山北)