東広島市民の学びを深めるイベント、生涯学習フェスティバル(同実行委員会主催)が11月3、4日の両日、東広島芸術文化ホールくらら(同市西条栄町)を主会場に開かれ、市民など延べ約8500人が訪れた。今年で33回目。
4日には、独創教育を実践した故・檜高憲三さんが1923年に26歳で西条小校長に着任し今年で100周年になるのを記念して、教育フォーラム「つながる想い時を超えて」(市教委主催)が開かれた。
音楽劇「独創誕生物語」は、同市西条中央の市立西条小3年生157人が演じた。劇は、檜高校長の孫の檜高明子さんの講話を元に作られたという。客席からは、熱演する児童らに大きな拍手が沸き起こった。
シンポジウムでは、津森毅学校支援センター長と市教委の鷹橋忠文指導課長が「独創教育と東広島教育」の歴史的経緯の分析や元教師の証言、独創教育が東広島教育に与えた影響について対談。
鷹橋課長は「授業研究と地域づくりの独創教育の精神は、旧東広島市や周辺の地域も含めて全体に波及し、それが現在の東広島教育につながっている。今後、学校を核とした地域づくりに新しいうねりを加えてアップデートしていくことが大切」と強調した。
(山北)