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3Dプリンターで豊栄町の立体地図作製 豊栄中 広島大と連携し、科学の芽育成

  • 2023/11/21
完成した豊栄町の立体地図上で、自分の家などを確認する生徒(撮影・山北)
完成した豊栄町の立体地図上で、自分の家などを確認する生徒(撮影・山北)

 東広島市豊栄町鍛冶屋の市立豊栄中(矢原豊祥校長)はこのほど、生徒の科学に対する興味・関心を高めようと科学の芽育成講座(同市教委主催)を同中で開き、全校生徒36人が参加した。

 テーマは「3Dプリンターを使って学校周辺の立体地図を作ろう!」。講師は、広島大学大学院人間社会科学研究科の川田和男教授が務めた。川田教授は事前に同町の地図を3Dプリンターで印刷した25区画の立体地図を持参し「3Dプリンターは、3次元(縦・横・高)のデータを入力し、樹脂を使って立体物を作り出す」と説明した。生徒らは9班に分かれて各区画の地図に山や川など航空写真を参考にペンで色塗り。25区画を一つに組み合わせ、協力して豊栄町のジオラマを完成させた。

 川田教授は「完成した地図を使って、自分の住んでいる地域を知り、何ができるか考えて」と呼び掛けた。3年の山本響さんは「地図とハザードマップを使い、危険箇所などを調べたい」と笑顔で話していた。ジオラマは同中の文化祭などで展示し、さまざまな学習に活用する。

 同講座は、市教委が2019年度から市内の小中学校の児童生徒を対象に、市内の大学などと連携して開始した体験型出前講座。3Dプリンターを使った講座は、市内の中学校では初めてだという。

(山北)

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