新酒の仕込み時期を迎え、東広島市内の酒造会社8社が加盟する西条酒造協会(石井英太郎理事長)は11月16日、酒造祈願祭を松尾神社(同市西条町西条)で開き、酒造りを担う蔵人(くらびと)の作業の安全と上質な新酒ができるように祈願した。
祈願祭には、蔵元や杜氏(とうじ)など関係者約40人が参列。御建神社の三善孝昭宮司が祝詞を奏上した後、蔵元などの代表者らが神前に玉串を奉納しお神酒を受けた。
石井理事長は「寒い中での酒造り。体に気を付けて、技術を生かし酒造りに励んでもらいたい」とあいさつ。各蔵元の杜氏でつくる西醸会の新谷寿之会長は「おいしい新酒を飲んで楽しく過ごしてもらえれば」と話していた。新酒の出荷は、11~12月頃から始まる。
松尾神社は、酒造りの神を祭る京都市の松尾大社から分霊を受け、1936年に同協会の前身の西条酒造組合が御建神社の境内に建立した。
(山北)