広島国税局(広島市中区)の寺田広紀局長は11月22日、広島大学(東広島市鏡山)を訪れ、税に対する正しい理解を深めようと「日本の財政と税務行政」をテーマに講演した。
寺田局長は経済学部の学生約100人に、今年度の一般会計予算や普通国債残高の累増、事業者のデジタル化促進の取り組みなどについて説明。
「公共サービスと租税負担は表裏一体。公共サービスの供給が効率的なものか常に点検が必要である。公共サービスの財源を公債に頼ると次世代に負担を先送りすることになりかねない」と話し、「少子高齢化など経済社会の構造変化が進展する中で、税負担が特定の人に偏ることなく国民が広く公平に負担を分かち合う必要がある」と強調した。
最後に国税庁の組織について説明し紹介。学生らに「国の財政を支える国税庁は、正義感を胸に国のために頑張っている組織。やりがいのある仕事なので興味を持って」と呼び掛けた。
(山北)