FM東広島・毎週火曜日午後6時台に放送している『DOGENSURU NIGHT』内のコーナー『喫茶897』では、東広島の企業・団体の方にお越しいただき、色々なお話を伺っています。
第15回のお客様は、有限会社めぐみフードサービスの代表、村上敏和(むらかみ としかず)さん。東広島でも多くの人に愛されているカレーハウスCoCo壱番屋だけでなくレンタカーサービス『レンタルフラッグ』を始めた思いなど色々なお話伺いました。
日常が変わってしまった世界で生まれたレンタルフラッグ
—めぐみフードサービスでは、現在どういった事業を手がけていらっしゃるんでしょうか。
カレーハウスCoCo壱番屋を東広島で2店舗と、呉広で1店舗経営しております。そして、2年前に新たな新事業としてレンタカー事業『レンタルフラッグ』を行っております。
—レンタルフラッグはどういったお店になるんでしょうか。
西条インターチェンジの交差点から高屋方面に100mぐらい過ぎたところに、真っ赤なアメリカンガレージを立てておりまして。そこで、主にキャンピングカーそしてスポーツカー、そして、バイクを取り扱ってレンタルさせていただいてます。
今は軽自動車をベースにしたキャンピングカーもありますが、当店ではハイエースをベースにした、キャブコンと呼ばれるものとバンコンと呼ばれるもの。バンコンは普通のハイエースを改造して作ったもので日常ユースもできるんですね。これが大体一般的に一番多いキャンピングカーです。
それとは別に、キャブコンと呼ばれるものは、後ろの荷台部分をバサッと切ってそこに強化プラスチックで作ったボディーを載せ、運転席助手席の上にはバンクベッドと呼ばれてるベッドスペースがあります。車高もかなり高く2.9m近くになるんですけど、そういう大きなキャンピングカー専用車両という形で今、1台導入してまして貸し出しをしてます。
—レンタルフラッグ始めようと思ったきっかけや思いを教えていただけますか。
元々私は自動車メーカーの社員だったので、車は、もう大好きなんですね。
バイクももちろん好きなんですけど、今はカレーライスのお店をやっておりまして23年経ちました。
コロナをきっかけに新しい事業を何かやりたいなと思っていた時、キャンピングカーのレンタルの加盟店募集をRVトラストという会社がやっているのを見たというところが始まりですね。
元々キャンピングカーを取り扱ってみたいと思ったのは、私自身が1台持っていたというのもあるんですが、やはりコロナの時を思い出すと、皆さん『3密』と、かなり制限のある生活を送ってらっしゃったと思うんですね。出かけるにしても誰かと会うにしても、会食も制限される。
我々飲食業界も、やはりお客様が減って、かなり経営的にも厳しかったというのもありました。そんな中でも皆生きていかなきゃいけない。ストレスも溜まるけれど、それもどこかで発散しなきゃいけないわけです。
そんな時に3密を避けて家族みんなが、家族単位でお出かけができるという意味で、キャンピングカーは、ブームが来るかなと当時思ったんですね。
日常を大切に積み重ねることで生まれる一期一会の思い出
—村上さんの趣味や好きなものを教えていただけますか。
趣味はたくさんあるんですけど浅く広くですね。好奇心旺盛な性格なものですから。
ただ、趣味が高じてというか、私、洗車が好きなんですね。
マイカーも綺麗にしてたりとか、経営者になってもずっと車を綺麗にしてきたっていうのもありまして、それが今の仕事でお客様へ貸渡しをする車両もやっぱりピカピカにしています。
そして、車内もモーターホームみたいなものですから、お部屋なんですよね。ホテル、旅館のように使っていただくお部屋になるので、そこもやはりココイチで培った衛生スキルをフルに発揮して、車内もピカピカに、そして除菌もしっかり行って、お客様に貸し渡しをしたいということで、私の趣味の延長で、私自身がやっています。
—このお仕事に携わっていて、印象に残っている出来事や嬉しかった思い出はありますか。
20代のカップルからご予約いただいた事がありまして。キャブコンの大きいキャンピングカーを借りてくださったんですね。当日、貸渡しをする時に、ひょんなことから言われたんです。
『実は、新婚旅行なんです』と。
それを聞いてもうびっくりして。1週間、新婚旅行でこの車で旅行してですね思い出を作りたいんですって言ってくださったんですね。勿論、普通に使って頂くのも嬉しいですけど、そういう風に大切な旅行でレンタルフラッグのキャンピングカーを選んでいただけたのは嬉しかったですね。
—これからの目標やビジョンを教えていただけますか。
やはり、私にとって大きな存在が、CoCo壱番屋創業者の、宗次徳二さん。私は壱番屋の歴史を頭にずっと描きながら、今経営やってるんですけれども、一杯のカレーを『また食べたい』と思っていただく、というのは、やはりその場その場、その1回1回が大切なんですね。
今頃はSNS等で宣伝をするというのは非常に簡単ですし、お金をかければいくらでも多くの方々に知っていただくことはできると思います。
だけど、私はやはり、1回1回のお客様を大事にしたいので、口コミで広がっていくということを心がけてやっています。
なので、大きな目標というものは特にはないんですけども、やはり『思い出を作りたい』です。
『キャンピングカー借りたいね』とか、『バイク久々に乗ってみたいな』と思った時に、レンタカーといえば、レンタルフラッグだよねと思い出していただけるような場所に。
これは私も従業員によく言うんですけど、『お腹がすいて何か食べに行きたいなと思った時に、たくさんの選択肢の中にCoCo壱番屋もあったらいいよね』と。
ですから、レンタカー業界でも普通にビジネスで使うレンタカー屋さんはたくさんあります。我々はむしろお客様の思い出作りに何かお手伝いができたらいいなと思っています。そして、それをコツコツと積み重ねしかないと思っているので、毎回毎回の出会いを楽しみに営業しています。
—リピーターが多いというお話を伺ったことがありますね。
『以前借りたんですけど、また借りたい』と言ってくださると本当に嬉しいですね。それと、紹介なんかもあったりします。『以前借りたけど、あそこいいよ』と。そういった口コミで来てくださるお客様は本当にありがたいですね。
日常を頑張ることで生まれる幸せな非日常
—レンタルフラッグを、一言で表すなら何と表されますか。
やはり『非日常』ですね。
キャンピングカーを買うのではなく、借りるというのは現実ですが、その現実によって手に入る非日常の時間。それは、お金に代えられない体験であり、その非日常を味わった事によって日常をがんばろうとなれたりすると思うんです。
非日常を心から味わいたいと思われる方、ちょっぴり現実逃避をしたい、そんな方の思い出作りをサポートさせていただけたらなと思ってます。
—最後にメッセージをお願いします。
私は本当に小さな会社の経営者ですけれども、大手ができないようなサービス。きめの細かいサービス、心に残るサービス、そういったものを大事にしています。
今ストレスがたまりやすい社会ですが、上手に息抜きをしながら、日常を過ごしていけたらなと思っておりますので、是非気軽にレンタルフラッグに。見学もできますので、お越しいただけたらと思います。
『若い人たちにはもっと海外に目を向けて欲しい』と、打ち合わせで話していた村上さん。海外の考え方では先に『ホリデイ』、非日常楽しむ時間や家族と過ごす時間があり、その為に働く。また、日本人の考え方では生まれないような新しい発想や着想のヒントがある等これからの世界を考え、予測して日々動き続けているように思いました。非日常が貴方の日常にパワーや新しい視点を与えてくれるかもしれません。レンタルフラッグで素敵な非日常体験してみてはいかがでしょうか。