東広島市安芸津町三津の新興橋の架け替え工事が終わり、2年5カ月ぶりに通行が再開。開通式が昨年12月23日に行われ、住民ら約250人が開通を祝った。同橋は2021年7月の豪雨による濁流で被災し、通行止めが続いていた。
三津大川に架かる同橋の長さは25㍍。川の氾濫を防ぐための拡幅計画に伴い、12㍍伸びた。幅は13㍍で2車線。両側に歩道がある。工事費は約3億円。
同橋のたもとで行われた開通式では、主催者を代表して同町商工会の橘高信行会長が「多くの人のご尽力で再び通行できるようになった」と感謝。この後、開通を待ち望んだ住民らが笑顔で一斉に渡り、先着200人に紅白もちと同町の特産品が配布された。
被災時には橋の上を通る県道207号が通行止めになり、住民の不便が長期化。駅前の通行量も減少し、周辺店舗の売上にも影響があったという。開通後は、橋の手前で折り返していた路線バスも終点のJR安芸津駅まで運行できるようになった。
同市同町の為重美千江さん(74)は「開通を心待ちにしていた。とても便利になってうれしい」と顔をほころばせた。
同商工会は、開通を記念して1月22日まで協賛店によるスタンプラリーを開催。アプリ(furari)を活用してスタンプを5つ集めると、抽選で同町の特産品が当たる。
(山北)