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被災した橋開通、住民に笑顔 安芸津町・新興橋

  • 2024/01/05
通行が再開した橋の上で地域住民と笑顔で話す安芸津町商工会の中村和彦商業部会長(右端)(撮影・山北)
通行が再開した橋の上で地域住民と笑顔で話す安芸津町商工会の中村和彦商業部会長(右端)(撮影・山北)

 東広島市安芸津町三津の新興橋の架け替え工事が終わり、2年5カ月ぶりに通行が再開。開通式が昨年12月23日に行われ、住民ら約250人が開通を祝った。同橋は2021年7月の豪雨による濁流で被災し、通行止めが続いていた。

 三津大川に架かる同橋の長さは25㍍。川の氾濫を防ぐための拡幅計画に伴い、12㍍伸びた。幅は13㍍で2車線。両側に歩道がある。工事費は約3億円。

 同橋のたもとで行われた開通式では、主催者を代表して同町商工会の橘高信行会長が「多くの人のご尽力で再び通行できるようになった」と感謝。この後、開通を待ち望んだ住民らが笑顔で一斉に渡り、先着200人に紅白もちと同町の特産品が配布された。

記念の特産品を受け取る地域住民(撮影・山北)
記念の特産品を受け取る地域住民(撮影・山北)

 被災時には橋の上を通る県道207号が通行止めになり、住民の不便が長期化。駅前の通行量も減少し、周辺店舗の売上にも影響があったという。開通後は、橋の手前で折り返していた路線バスも終点のJR安芸津駅まで運行できるようになった。

 同市同町の為重美千江さん(74)は「開通を心待ちにしていた。とても便利になってうれしい」と顔をほころばせた。

 同商工会は、開通を記念して1月22日まで協賛店によるスタンプラリーを開催。アプリ(furari)を活用してスタンプを5つ集めると、抽選で同町の特産品が当たる。

(山北)

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