東広島ベトナム平和友好協会(赤木達男会長)は2月18日、東広島総合福祉センター(同市西条町土与丸)で、ベトナムの旧正月「テト」を祝う会を開いた。新型コロナ禍の影響で5年ぶりの開催。ベトナム人技能実習生や日本人市民など約260人が参加し、交流を深めた。
第一部の伝統文化体験交流では、和服の着付けや習字体験コーナーが設けられ、技能実習生は、日本の文化の一端に触れ、目を細めていた。第二部ではテトで食べるベトナムのちまき「バインチュン」などの正月料理に、参加者全員で舌鼓を打った。習字を体験したベトナム人技能実習生チャン・ヴィエット・フイさん(36)は「ベトナムにも習字はあるが日本のものは今回初体験。バランスが難しいがうまく書けると楽しい」と笑顔で話していた。
赤木会長は「テトは家族や友人と盛大に祝う大切な日。日本に住むベトナム人にも故郷と同じように楽しむ機会をつくる目的で開催した。お互いの国の文化を知り交流のきっかけになれば」と話していた。(平田)