「民藝MINGEI―美は暮らしのなかにある展」(東広島市立美術館など主催)が3月24日まで、同美術館(東広島市西条栄町)で開かれている。思想家の柳宗悦氏が約100年前に提唱した、名もなき職人たちの手作業によって生み出された日用品の中に美を見いだす民藝(民衆的工藝)。柳氏らが集めた国内外の民藝品、約150件が展示されている。
同展は3章で構成。1章は「1941生活展」と銘打って、かつて柳氏が提案した民藝を取り入れた生活空間をもとに展開。
2章は「暮らしのなかの民藝」で民藝の品々を衣、食、住に分類して展示。
3章は「ひろがる民藝」で、現代の民藝ブームをけん引する存在として活躍してきたテリー・エリスさんと北村恵子さんの愛蔵品を使い、現代のライフスタイルと民藝を融合したリビングや倉敷ガラスなど現代の産地の作り手を紹介している。
展示を鑑賞した男性は「明るく楽しい気分になった」と笑顔。大山真季学芸員は、「民藝の美しさを知ってもらい、現代のライフスタイルにどう取り入れたら心が豊かになるのかのヒントになれば」と話していた。
開館時間は午前9時~午後5時(入館は閉館30分前まで)。3月23日は午後7時まで。月曜日休館。
一般1200円、大学生800円、高校生以下無料。問い合わせは、同美術館082(430)7117。
(山北)