東広島市豊栄町の市立豊栄中(矢原豊祥校長)でこのほど、地域に生息する国の特別天然記念物オオサンショウウオの保全について学ぶ出前授業があり、1年生14人が参加した。今回で2回目。
講師は広島大総合博物館(同市鏡山)の清水則雄准教授と、オオサンショウウオの研究や保護活動をしている山﨑大海さんが務めた。
生徒らは4班に分かれて、山﨑さんが開発したボードゲームに参加し、オオサンショウウオの一生を学習。巣立ちからスタートし、途中で豪雨など五つの困難を乗り越え、次の世代に多くの卵を残すための自然環境について考えた。
清水准教授は「オオサンショウウオという宝物があることを知ってもらい、地域に誇りを持って自然環境を考えられる人になってほしい」と語り、生徒の加藤恵さんは「オオサンショウウオが絶滅しないように行動していきたい」と話していた。
豊栄中は、2024年度から市立豊栄小や同博物館などと連携し同町の自然環境を生かした「自然科学」に関わる学びを、9年間にわたって取り組んでいく。
(山北)