中堅企業目指し、売上高100億円目標
住宅リフォームを中心に事業を展開するマエダハウジング(本店・広島市中区、前田政登己社長)は9年間営業していた東広島店を、西条町助実の広島マツダ西条店隣に移転し、3月下旬オープンした。また、今年1月の経営方針発表会では、会社の規模を拡大する意向も明らかにした。前田社長に思いを聞いた。(日川剛伸)
新東広島店は、築30年の日本家屋をリノベーション(全面改装)されました
東広島市には、母屋の横に蔵や倉庫を構えている家屋が多く、母屋や蔵(倉庫)をリフォームして2世帯で住む人が多かったことを、9年間で実感しました。旧店舗が老朽化したのを機に、日本家屋をリノベーションした店舗で、お客さんに、リフォームのイメージを膨らませてもらおうと、利便性の良い国道375号沿いに新店舗を移転することにしました。
海外では、住宅をリフォームして住むのは当たり前ですが、日本では、世代ごとに住宅を新築する割合がまだまだ高く、東広島からリフォーム・リノベーションの提案を広めていきながら、増え続ける空き家対策の一助にもなればと思っています。
新店舗の特徴は
ショールームの「母屋」と、隣に建つ水回り設備を展示した「離れ」の2棟で営業しています。母屋では、土間空間の提案や、既存部分との組み合わせ提案、床の間で使用していた床板を洗面の天板に使用するリメイク中小提案などを盛り込んでいます。離れでは、国内有名メーカーの水回り商品を見比べながら選ぶことができます。
今年の経営方針発表会では、2030年に売上高をグループで100億円に増やす目標を掲げられました
現在、グループ企業は不動産・法人リフォーム・出版・リユース会社など6社あります。23年12月期のグループ連結売上高は42億円でした。昨年、政府が中小企業に該当しない従業員300人以上の会社を中堅企業として支援する方針を発表したのを機に、中小企業1社ではできなくても、グループ全体で100億の企業を目指そうと。
具体的にはM&A(合併・買収)や新規事業を立上げながらグループを10社に、従業員を165人から300人以上に増やし、グループ各社で相乗効果を発揮して、生産性を上げていきます。休日を増やしながら賃金アップも行い、働きやすくて働きがいのある企業を目指します。
本業のマエダハウジングの展開は
本業は生命線で、現在県内に6店舗を構えますが、福山方面への出店も計画中です。ただ、他県に展開していくことは考えていません。私たちの業界は評判がすべてです。昔、全国展開したリフォーム会社が倒産や縮小に追い込まれたケースを目の当たりにしており、創業の想いである「一度の出会いを一生の出会いに」を胸に地域密着を大切にしたいと思っています。
企業の命題は永続することであり、掲げている「地域で輝く100年企業になる」というビジョンの元、地域に長く愛される会社を目指します。一方で、経営は変化対応業と思っており、常に環境の変化に対応できるよう目配りをしていきます。
持ち株会社のマエダハウジングホールディングス(広島市中区)を設立されました
2030年ビジョンであるグループ10社で300人を加速させるためです。持ち株会社に総務や経理、広報などの本部機能を集約させシェアードサービスでグループ全体の効率を高めていきます。私の最大の使命は後継者の育成です。グループ会社それぞれの経営者、経営幹部を育成したいと思っています。
ビジョン実現に向けて求人募集をしています。東広島をはじめ、弊社に興味がある方はぜひ応募してみてください。共に、広島をいい笑顔にしていきましょう。
企業情報
〒739-0021 東広島市西条町助実1564-1
TEL:082-430-7552 FAX:082-430-7553
営業時間 / 9:00~18:00
定休日:火・水曜日