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(SAT)

蔵田圭子さん / カレンズKURATA【FM東広島『喫茶897』第29回】

  • 2024/04/15

 FM東広島・毎週火曜日午後6時台に放送している『DOGENSURU NIGHT』内のコーナー『喫茶897』では、東広島の企業・団体の方にお越しいただき、いろいろなお話を伺っています。

 第29回のお客様は、志和町にあるカレンズ店長である蔵田圭子(くらた けいこ)さん。栃木出身の蔵田さんが東広島市志和町にやってきて行ったイベントなどいろいろとお話うかがいました。

 

 

 

 

 

111年目を迎える大正生まれの歴史あるお店に

― カレンズKURATAはどういったお店でしょうか。

 東広島市志和町で小売業を営んでいます。現在はギフトなど進物を中心に、酒、たばこ、衣料品を取り扱っており、今年で創業111年目を迎えます。

 

― カレンズKURATAの特徴を挙げるならどういうところでしょうか。

 長年地元で商売をさせていただいておりますので顔見知りのお客様が多いです。志和町内で商品の配達やお買い物代行、送迎のサービスなどを実施しています。

 

― カレンズKURATAという社名ですが、以前は違った名前だったという話を伺いました。どのように変化したのでしょうか。

 創業は大正2年、1913年になります。最初は蔵田商店、その後品ぞろえを増やしていって蔵田百貨店という店名に。当時のキャッチフレーズが『シャネルからもんぺまで』だったそうです。

 

 

 その後、生鮮食品を扱う地元のスーパーくらたストアーになり、平成8年にショージ志和店の出店を機にカレンズKURATAと改め、今の業態になりました。

 

― この仕事をしていて印象に残っている出来事や嬉しかった思い出はありますか。

 やはりお客様に「助かったよ」とか、「ありがとう」と言っていただくことが一番嬉しいですね。

 私は栃木県からお嫁に来てまして、来た当初は広島弁に、なかなか『やねこい』というか困惑はしました(笑い)。

 志和の皆さんの言葉は、栃木から来たばかりの私にはすごくインパクトが強かったので印象に残っています。

 でも、私もすっかり馴染みましたし、皆さんあたたかい人たちばかりで本当に日々楽しいです。

 

 

志和と栃木を結ぶご縁集まるお店に

— 栃木ご出身ということですが、栃木の物産展を行われたそうですね。

 カレンズKURATAの創業110周年記念の感謝祭で、栃木の物産を集めて販売しようと思い立ちまして、初めて栃木物産展を行いました。恐らく広島県で栃木の物産展をおこなっているところはなく、県内初の試みだったんじゃないかなと思います。

 私自身もすごい物産展を開催することが楽しかったんですけど、やはり地元のものを誰かに紹介できるということも嬉しかったですし、実際に食べていただいたり購入していただいて美味しかったよとか、栃木に行ってみたいと言ってくださる方がすごく多くて、本当に開催してよかったなと思っています。

 

— きっかけは何かあったんでしょうか。

 2023年の5月に読んだ新聞が最初のきっかけですね。

 栃木の観光大使をされている人が実は呉出身で、その方が呉の海自カレーと栃木の米を一緒に売り出そうと栃木で活動している、という記事を読んだんです。

 それを読んで、素晴らしい事をされているなと感銘を受け、新聞の読者投稿欄にそれについて投稿したら掲載されたんです。

 それをまたその方が見て下さって繋がりができたんですね。

 そこから広島から栃木に行って頑張っている方がいるなら、逆の立場の栃木から広島に嫁に来た私が広島で栃木のことを何か発信できないか、と考えて、ちょうど2023年がカレンズKURATAの110周年記念の年だったので物産展をやってみようと決めて動き出しました。

 

 

 5月に記事を見て9月には開催という4ヵ月の短い期間でしたが、多くの方にご協力いただき開催することができました。

 ひろしま栃木県人会という、ひろしま男子駅伝の時に各都道府県を応援する団体がありまして、その県人会の会長にお手紙を初めて書いて「こういうことをやりたいと思っているんです」と。そしたら、もうすぐに駆け付けて、のぼりや横断幕を貸して下さったんです。その上、あたたかく見守って下さって本当にいろいろ助けられました。県人会も高齢化やいろいろな社会の変化もあり、増えるところって少ないらしいんですが、栃木県人会は栃木物産展をきっかけに知り合った方で新規会員になって下さる方もいて、それも嬉しかったですね。

 

— 今後行われる予定のイベントについても伺ってよいでしょうか。

 2024年4月19日金曜日、20日土曜日に、カレンズKURATA2024年春まつりを行います。春の栃木物産展in志和ということで、2023年に好評だった栃木物産展の第二弾となります。今回も新しい品をいろいろ仕入れています。

 栃木と言えば宇都宮餃子という方もいらっしゃいますし、前回も好評だった餃子もあるんですが、今回知って頂きたいのが鹿沼市のグルメです。

 鹿沼市は宇都宮市よりも少し南の方にあるんですが、鹿沼土という土が有名なところです。園芸などをされている方には有名な鹿沼土を生産している鹿沼なんですが、今、焼売をすごく推していて、鹿沼のおいしい焼売を是非食べていただきたいなと。鹿沼で有名な笑福と書いて「えふ」と読む焼売のお店から仕入れることが出来まして、ふるさと納税の返礼品にもなっています。春らしいもので言えば、佐野市ナカダの桜あんぱんですね。桜餅のような味わいのあんぱんで、数量限定の品になりますがおすすめです。

 

 

 あとは、レモン牛乳は栃木名物ですね。栃木の人ならだれでも一度は飲んだことがあるんじゃないかなと思う昔からある飲み物です。レモン牛乳という名前ですけど、無果汁なんですよね。一度は飲んでみていただきたいです。

 また、東広島のお店にもご協力いただいています。初登場の志和の風流庵さんは、おはぎのバラ売りをしてくださいます。

 その他にも志和を中心にいろいろな店舗や団体がご参加くださっているので、是非お越しいただきたいです。

 

— ファッションショーも開催されると伺いました。こちらも詳しく教えてください。

 19日金曜日にはカレンズKURATAファッションショーを開催予定です。こちらはカレンズKURATAは衣料品の取り扱いもあるということで、いつもお買い物に来ていただいているお客様を中心に下は30代から上は90代の方にモデルをお願いしてカレンズKURATAのお洋服でコーディネートさせていただきます。

 コーディネートやヘアスタイリングもいろいろな方にご協力いただいて、ランウェイも作りまして、こういう服も取り扱っているんだと知って頂きたいですし、コーディネートや着こなし方などを参考にしてもらえたら嬉しいです。また、「みんなが元気になれる、みんなが楽しい」を発信できればと考えています。

 

 

昔からの人も新しい人もあいててよかったと思えるお店に

— 蔵田さんの趣味や好きなものを教えて頂けますか。

 趣味は音楽が元々好きで、私はこちらに嫁いで20年目なんですが20年間太鼓をやっています。地元の女性だけの和太鼓チーム、生城太鼓というところで和太鼓を叩いています。

 

— 今後の目標やビジョンを教えて頂けますか。

 地域の方に便利に使っていただけるお店として今年111年目ですが、一日でも長く続けていきたいなと思っていますね。あとは、地域の方だけじゃなくて若い方にも来ていただけるように今インスタグラムとかでも発信しているんですが、栃木物産展を通じて新しいお客様にも来ていただけたら嬉しいなと思っています。

 

 

 

— 蔵田さんがカレンズKURATAを一言で表すならなんと表しますか。

 願望も含めてになりますが、あいててよかったなと思ってもらえる場所、ですね。

 志和の方に安心してもらえる場所にしたいです。

 

— 最後にメッセージをお願いします。

 4月19日、20日に春祭りを開催します。初めてのファッションショーもしますし、春の栃木物産展を開催しますので、お越しいただけると嬉しいです。

 カレンズKURATA、ご来店お待ちしております。

 

 

 

「チャンスの神様は前髪しかない。だから、見つけたらすぐに手を伸ばすこと」。そんな言葉がありますが、蔵田さんは素晴らしい行動力で実現してその言葉を体現している方だなと感動しました。新聞記事を見て投稿し自分でも何か橋渡しが出来たらとイベントを開催することを決め声を掛け実際に開催し、第二弾も……。ファッションショーも新しい試みでチャレンジングな蔵田さんはハツラツとしてそして何より笑顔で楽しそう。すごくエネルギーを頂きました。あと、栃木グルメもいろいろ購入させていただきましたが、とてもおいしかったです! 是非皆さんも一度カレンズKURATAのインスタグラムをチェックしたり、お店に行ってみてはいかがでしょうか。

 

店舗情報

カレンズKURATA

住所:〒739-0264 東広島市志和町七条椛坂1645-1

営業時間:8:00~19:30

Instagram:https://www.instagram.com/karenzu_kurata/

 

 

 

記者の画像

森 新太郎

FM東広島パーソナリティ。広島大学教育学部卒。劇団を主宰し、演出や脚本も務める。

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