次世代の若者が研究や朗読で伝える「東広島の戦争・原爆体験の継承」(次世代による東広島の戦争・原爆体験継承ネット)がこのほど、東広島市西条栄町の市民協働センター会議室で開かれた。約40人が参加。
今春、近畿大総合社会学部を卒業した清水遥音さんは、学生時代の研究テーマだった賀北部隊について発表した。賀北部隊は、旧賀茂郡北部(西条・高屋・八本松・志和地域)に住む青年男性たちで組織され、原爆投下後、広島市に入り救護や遺体の処理作業に当たった。
清水さんは、戦争・原爆体験を伝承していくための課題として「関わる世代が狭いことと、原爆資料の保存」を挙げ、「身近なところから記憶を共有し、デジタル保存することが大切」などと訴えた。
(日川)