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世界にひとつ お客様の想いをカタチに 紙器印刷加工の専門メーカー 大洋印刷堀内泰彦社長にインタビュー

  • 2024/05/22
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事業への想いを語る堀内泰彦社長

 東広島市西条町吉行の大洋印刷は、1955年創業で着実な歩みを続けてきた紙器印刷加工の専門メーカー。デザイン、印刷、加工までを社内で一括処理し世界にひとつ、顧客の想いをカタチにする。堀内泰彦社長に事業への思いについて聞いた。(山北直子)

経営理念は。

 パッケージ(紙器)を通じてお客様と社会の繁栄に貢献し、環境保全と高齢化社会に対応した商品開発と企画を提案しています。お客様の作りたいオリジナルの紙パッケージを実現することに誠実に向き合い、従業員21人が、できることをコツコツと取り組んでいます。

環境推進工場登録証をもらいました。

 今年から、全職員が印刷物の製造工程で環境負荷の少ない工場を目指して、環境推進工場の登録(全日本印刷工業組合連合会などが運営する制度)に取り組みました。50項目に分類した環境配慮基準の条件を70㌫クリアーして登録証をもらい、6月から2年間、印刷製品に環境推進工場マークを表示できます。環境に配慮をしたものづくりに取り組むことで、お客様の商品への信頼につながります。

取扱商品は。

 包装紙、チラシ、冊子などの印刷やパッケージ、日用品、酒のケースなど紙器加工の商品です。扱っているのはお客様の商品の顔ですね。

補助金を活用してブランカーを導入

マーケティング戦略については。

 厚紙に印刷し型抜きをして箱に成形する技術があり社内で一貫生産できることと、カラーが豊富な箔押し加工が強みです。箔押し技法を用いることで、通常の印刷では表現できない高級感や光沢感を演出でき、名刺のロゴや商品ラベル、化粧箱などに使用することで一層華やかになります。自社の強みを生かしてお客様とマッチングすれば、箱を作るだけではなくお客様のブランドイメージを高めることができます。箔版に加工を加えることでコストパフォーマンスを上げる二段腐食加工などいち早く取り組んでいます。

ものづくり補助金を活用し機械化に取り組みました。

 4色を一度に印刷できるオフセット菊半裁4色機や5色を一度に印刷できるオフセット菊全版5色機を使用して、お客様の求める「もう1色」を印刷物に加えることができます。印刷物をトムソンの機械で型抜きし、不要な部分をブランカーの機械でむしり取ります。手作業で重労働だったむしり作業が中小企業の「ものづくり補助金」を活用してブランカーを導入したことで、楽に作業ができるようになりました。重筋作業が多いと仕事を続けられないので、職員が長年働けるように機械化しています。機械を使いこなすには高い技術が必要ですが、長年勤務し熟練したオペレーターが多くいます。社員は財産ですね。長く働くことができる会社にしていきたいです。

顧客との取引で心がけていることは。

 お客様の要望を聞き綿密な打ち合わせをして意思疎通をしっかり行います。色が思っていた仕上りと違うことがないようにイメージを共有することが重要です。お客様の会社を深く知っていれば的確な初期提案ができるので、お客様の会社のもう一人の熟練社員であるように社員一同、研さんを続けています。

業務改善チームを作りました。

 2年前から業務改善チームをつくり、各部署をまたいだ問題点を出し合い解決しています。工場内の整理整頓を各部署間でルールを明確に決めて整理すると、空スペースが多くなり新しい機械を搬入することができ仕事の改善につながりましたね。

印刷業の魅力は。

 印刷業は奥が深く正解がないからおもしろいです。商品が破損しないように安全に作るための仕様や販売の対象など、お客様と一緒に試行錯誤しながらより美しい物を作り上げていくことが最大の魅力ですね。


企業情報

大洋印刷株式会社

〒739-0002 東広島市西条町吉行1847-2
TEL:082-422-2706 / FAX:082-422-4330
Mail:taiyou@taiyou-printing.co.jp
営業時間 / 8:00~17:00
定休日:土・日・祝日(盆と正月休み)
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プレスネット編集部

広島県東広島市に密着した情報を発信するフリーペーパー「ザ・ウィークリープレスネット」の編集部。

東広島の行事やイベント、グルメなどジャンルを問わず取材し、週刊で情報を届ける。

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