東広島市黒瀬町乃美尾の社会福祉法人「太陽の町」(山田正史理事長)の敷地内に、児童発達支援センター「チヴィタスソリス」が開所した。児童発達支援、放課後等デイサービス、保育所等訪問支援の3つの機能があり、発達障害の子どもとその家族への援助・助言を併せて行う。児童発達支援センターは市内で3カ所目。(山北)
仕切りを活用し一対一で集中して勉強するエリア
友だちと思い切り体を動かして遊ぶエリア
平日は毎日開所 継続した療育を
同センターの建物は、公益財団法人JKAの補助金8000万円を活用して、建設業の上垣組(同市西条町田口、上垣健社長)が施工。鉄筋コンクリート造り平屋建て、延べ床面積は430平方㍍。保育室や指導訓練室、プレイルーム、相談室などを備える。
対象は、医師などにより療育の必要性が認められた未就学児。開所は、月~金曜日と月1回土曜日。一人一人の特性に合わせたきめ細かな計画を作成し、全職員で方向性を合わせ、保護者と連携して一貫性のある支援をしていく。就学児童が対象の放課後等デイサービスを継続して利用することにより、切れ目のない支援が提供できる。
定員は20人。職員は児童指導員や保育士など6人。山田明子管理者は「毎日の療育で、基本的な生活習慣が身につくように支援していく。地域の受け皿として中核的な役割を担っていきたい」と話している。
太陽の町は1968年に創設。自然に囲まれた約2万平方㍍の敷地内で就労継続支援B型事業所、共同生活援助(グループホーム)を運営している。これまでも、児童発達支援と放課後等デイサービスを実施していたが、保育所や小学校などに出向く保育所等訪問支援も加えて、支援センターとして開所。定員の拡大やよりよい療育のできる環境づくりにつながった。