広島国際大学(東広島市黒瀬学園台、清水壽一郎学長)は5月17日、自治体行政への理解を深めてもらおうと地元学を開講した。高垣広徳市長が特別講義を行い、東広島・呉キャンパスの学生計約120人が受講した。
高垣市長は、「大学と連携したまちづくり」と題して市の歴史やまちづくりなどについて講義。選ばれる都市となるためには、あらゆる人がさまざまなサービスを受けられる超スマート社会と、SDGs(持続可能な開発目標)など変化する時代への対応が重要と強調。地域共生社会の実現と豊かな自然環境を生かした国際色豊かなまちを目指し、市民が精神的・肉体的・社会的に満たされたウェルビーイング(幸福度)を同大と連携して推進したいと説明した。
医療福祉学科4年の永井彩花さん(21)は「健康寿命が高く活気のあるまちだと分かった。社会福祉士を目指しているので、ウェルビーイングを大切に支援していきたい」と話していた。
同大は同市と2019年に健康なまちづくりに関する連携協定を締結。市と大学が連携し地域課題の解決に取り組むTown&Gown構想の一環として同講座を開講。地元学は、健康科学部社会学科1年の授業で行い、医療福祉、救急救命など各学科の学生も受講できる。8月1日までに16講義を行う。(山北)