国際B級ライセンスで全日本シリーズランキング暫定1位の松岡
第3戦の決勝。雨が降る中、横一列に並びヤマハYZ250Fのバイクにまたがり、起伏の激しい未舗装のコースへ一斉にスタート。1周目で3位だったが、4週目には追い上げトップに躍り出て安定した走りでゴールした。「スタートは苦手だが、走りには自信があるのでミスや転倒の無いように走り切った」と手応えを口にし、「全力で集中し走る時間が楽しい」と熱く語る。
5歳のときに、モトクロスコース場でバイクに乗った経験からバイクが大好きになった。雨が降る日もバイクに乗り続け、高校卒業まで試合に出場。両親も全面的に協力し応援してくれた。自分より両親の方がモトクロスに対する思いが強いと感じるようになり、一度モトクロスから距離を置こうと自衛隊に入隊したが、バイクに乗りたいという思いが再び強くなり退職。自衛隊では、体力と気力を養うことができたという。
精神的、体力的にも厳しいスポーツだが、バイクに乗りたいという強い思いが原動力。継続する中で全国に友人が増え、応援してくれるスポンサー企業もついた。「両親のサポートがなかったら、今の自分はない。いつも大きな力をもらっている」と感謝し、今後は「スタートとコースの路面状況への対応力を上げて、全日本シリーズで年間チャンピオンを目指す」と気合十分。
(山北)