中黒瀬住民自治協議会(重光伸二会長)は、災害時の停電に備え、ガス発電機を各自治会に貸与する取り組みを昨年度から始め、来年度までに中黒瀬地区の全27自治会に配備する。
ガス発電機は、カセットガスボンベ2本で900㍗の電気を約1時間~1時間30分、発電することができる。LEDワークライトも一緒に貸与。一次避難所となる各自治会で、明かりを確保し、スマホの充電や扇風機などが使用できるようにと、防災部会が計画した。
購入費用には宝くじの助成金を充てた。助成金は応募型で、13年前から防災部会が毎年応募し続け、昨年度にようやく採択された。西広堅治防災部会長は「使い方と手入れ・管理が容易なところが利点。いざというときに誰でも稼働させることができるよう、平時から行事などで再々使ってほしい」と呼び掛ける。
配備後、住民の親睦会で試運転をしたり、電動草刈り機を動かしたりしたという報告もあるという。重光会長は「配備をきっかけに、隣近所による共助が推進されるよう活用事例なども共有していきたい」と話している。
(橋本)