東広島市消防局(東広島市西条町助実)は9月11日、同局敷地内で大規模災害を想定した多数傷病者対応(トリアージ)訓練を行った。11回目の今回は広島国際大(同市黒瀬学園台)と初めて連携。同大の救急救命学科2年生48人も参加し、救急・消防の隊員ら60人と共に取り組んだ。
訓練は、交通事故が発生し、37人が負傷しているという想定。救急隊員が傷病者を確認し、2段階のトリアージを実施。緊急度や重症度に応じて緑(軽症)、黄(中等症)、赤(重症)で治療優先順位を決定し、傷病者をそれぞれの色のシート上に搬送した。
搬送消防隊役を体験した古川海晟さんは「傷病者の処置や搬送を実際に見て体験し勉強になった。将来に生かせる」と話していた。
同局の宮本泰成救急対策室長は、「事案が発生した際には、的確な活動ができるように今後も訓練を重ねていきたい」と話していた。(山北)