広島大東広島キャンパス内にある広島大陸上競技場の改修工事が終わり11月18日、同競技場でオープニングセレモニーが行われた。
陸上競技場(400㍍トラック)の改修は、広島大が、教育・研究・経営の観点から評価を受けたことに伴い、「2024年度の国立大学法人運営交付金」として交付された財源を活用して整備された。
これまでは、1レーンと7、8レーンがウレタントラックで、他はいわゆる土の、クレイトラックだったが、今回の改修で全レーンがウレタン素材の競技場になった。公認の陸上競技場のトラックと近い環境で、8レーンを使って効率的に練習できるという。
オープニングセレモニーでは、越智光夫学長が「勝つことはもちろん大切だが、(陸上競技場での練習を通して)友人とのコミュニケーションなどそれ以外のことも学んでほしい」とあいさつ。陸上ハードル競技の元五輪選手で、同大大学院に学ぶ木村文子さん(エディオン女子陸上部アドバイザー)が祝辞を述べた。このあと、同大陸上競技部の選手8人が、100㍍の走り初めを行った。
陸上競技部主将の松田直弥さん(情報科学部3年)は「試合に近い形で練習できる。広島大陸上競技部のいいスタートが切れた」と目を細める。今年の世界リレーで、男子400㍍リレーの日本代表として出場した山本匠真さん(工学部4年)は「素晴らしい練習環境が整った。自己記録(100㍍で10秒16)を更新し、来年、東京で開催される世界陸上選手権の日本代表を目指したい」と話している。(日川)