
東広島市と広島県美容業生活衛生同業組合東広島支部(鍋島道樹支部長)は2月18日、心の健康づくりに関する連携協定を結んだ。美容師らでつくる組合との連携協定は今回が初。
市は、2024年3月に第2次東広島市自殺(自死)対策計画を策定した。その中で、市民が定期的に一定時間を過ごす美容室に着目。美容師が心の健康と傾聴について学ぶ自殺(自死)予防のモデル事業を行い、一定の成果が得られたことから、同協定により、さらに同支部に取り組みを展開する。
同市役所で開いた協定締結式には、高垣広徳市長と鍋島支部長が出席しそれぞれ協定書に署名した。連携事項は▽孤独・孤立の予防・解消に関すること▽自殺(自死)の予防に関すること▽心の健康に関することなど。
今後は年2回、同支部の美容師を対象に悩んでいる人に気付き、適切な対応ができるようにゲートキーパー研修を実施したり、店舗に相談窓口のチラシやカードを置き市民に配布したりする予定。同市健康福祉部医療保健課は「市民の心の健康づくりを一層推進していきたい」と話していた。(山北)