東広島市高屋うめの辺の近畿大学工学部で、希望する学生を対象に新型コロナウイルス抗原検査が行われた。5月20、21の2日間で、ウェブ予約した学生計約60人が検査を受けた。(小林)
薬液に漬ける様子(撮影・小林)
検査は無償で、同学部が実施。緊急事態宣言を受け、授業は原則オンラインで実施しているが、大学院生の研究活動など、一部は人数を制限しながら対面形式で行っている。そこで、学生たちが少しでも安心して研究や生活ができるよう、検査の実施を決めた。
ウェブ予約は17日に開始し、19日に定員に到達した。
キャンパス内に会場を設置し、検査は専用キットを使用。学生は職員の指示に従って、長い綿棒状のもので鼻の奥の粘膜を拭い取り、薬液に漬けて検査板に垂らし、約15分待機。検査結果を確認した。
職員から検査結果の見方の説明を受ける学生(撮影・小林)
21日に検査を受けた電子情報工学科1年の村上水彩さんは「1週間ほど前に学内で感染者が出たこともあって、いい機会なので検査を受けた。結果を見て、これまでやってきた感染対策の効果を感じた」と、陰性の結果に安心した表情を見せた。
キットを使って検査する学生(撮影・小林)
同学部は、6月以降にも希望者を対象に検査を実施する計画。就職活動などで県外に出掛ける学生を中心に推奨し、「感染拡大防止に取り組む」としている。