竹原市下野町の市立中通小学校6年生21人は3月3日、同所の安田病院聞香研究会メンバーから香道(こうどう)の授業を受けた=写真。
香道は茶道や華道と並ぶ日本の三大伝統文化の一つ。香道を通じて心で物ごとをみてほしいと、同会は卒業生の体験授業を始めて今年で8年目。物語「星の王子さま」を聞きながら登場人物や背景などを思い浮かべながら香りを楽しむ聞香(もんこう)の作法を体験。
東南アジアで採取の6種類の木所のうち「伽羅(きゃら)」と「佐曽羅(さそら)」の2種が使われ、児童たちは顔に器を近づけて香りを楽しんだ。今回は尺八演奏者・渡川隆憲さんと灰手前・山下真由美さんの応援で雰囲気は盛り上がった。
香元の林加代子講師は「現在ではあまり知られていない香道をもっと多くの人に体験してもらおうと、学校やリハビリステーションなどに足を運び活動しています」と話していた。(元道)