バングラデシュとケニアの教育関連の政府高官がこのほど、広島大学東広島キャンパスを訪れ、浅原利正学長を表敬訪問=写真。貧困をなくし良質な教育を構築するために、日本の教育制度や教育センターの役割などを独立行政法人国際協力機構(JICA)のプログラムで1週間研修した。
バングラデシュからは日本の文科省に当たる初等大衆教育省の次官と初等教育局管理課長、ケニアからはアフリカ理数科・技術教育センター運営理事会長、同所長の4人が来校。浅原学長と3国の教育の現状や政策などについて話し合い交流を深めた。話題が現在の日本の教育になると、高官は強く関心を示し積極的に質問をしていた。この後、日本の教育概要や教師教育などについて講義を受けた。
広大と両国は協力関係にあり訪問が実現。バングラデシュでは広大が開発し協力した小学校理数科用の教師ガイドを活用し始めている。ケニアではJICAプログラムのケニア理数科教育強化計画に広大教員がかかわったり、国立ケニア大学内には広大のセンターがあったりする。(森)