武田高校(小田原幹男校長、東広島市黒瀬町大多田)は3月22日、野球場落成式と岩国高校との記念招待試合を開いた。野球部員のほか、OBや保護者など約100人が野球場の完成を祝った。同校の卒業生、佐伯三貴さんも祝福に訪れ、始球式に参加した。
開会式で小田原校長は「多くの人の支えで、思いっきり野球ができる環境が整った。甲子園を目指してしっかり頑張ってもらいたい」とあいさつ。野球場の整備には、江田島市で建設業を営む富島利行さん(59)が私財を投じて協力。富島さんの息子が今年同校を卒業した野球部員だったことが縁となった。
現在部員は35人。硬式野球部の創部は4年前の2007年4月。最初は選手6人、マネージャー3人での出発。当時キャプテンを務めた上田修司さん(20)も落成式に訪れた。「創部メンバーということで、後輩たちはすごく丁寧にあいさつなどをしてくれる。『最初だから』ということはそこまで気にせずに、今の部員には目の前の野球を思いっきりやってくれたらそれでいい」と目を細める。 (住田)