広島大学(浅原利正学長)は3月23日、東広島市西条町田口の東広島運動公園体育館で学位記授与式を行い、スーツや袴姿の11学部・専攻科・大学院の計3771人が巣立ち、社会への第一歩を踏み出した。
浅原学長は式辞の冒頭に東日本大震災の犠牲者に悔やみ、負傷者・被災者に見舞いを述べた後、「国際社会で活躍できるグローバルな人材になり、未来社会の構築に貢献してほしい」とはなむけの言葉を送った。
文学部卒業の伊澤優衣さん(22)は「東北地方では卒業式が行われていない大学もあり、西日本からエールを送れるように、これから社会人として頑張りたい」と話していた。式場の外では声をからしながら東日本大震災の募金を呼び掛ける卒業生もいた。
卒業・修了者は学部2437人(うち女性1000人)、専攻科11人(同8人)、大学院1323人(同414人)だった。(出口)