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「15年前の恩返しは今だ」 浄化作用の竹製品を被災地へ

2011.04.19

 

 竹細工の制作・販売を行っている竹原市下野町の竹の駅・坂本静馬駅長は福島・南相馬市に竹酢液、竹炭、竹塩を30セット送った。

 15年前、竹原が相撲競技会場となった平成8年度広島国体の準備のとき、福島国体をしていた現在の南相馬(旧原町)で相撲競技の引き継ぎ式があった。

 当時、竹原市会議員として参加していた坂元さんは熱で、一人ホテルで休んでいた。1泊2日の予定で着替えは1枚しかなかった。汗が出た後に、寒くてつらい思いをしていたとき、市職員・渡部克啓さんの差し入れに心を打たれた。中にはスポーツドリンクと肌着2枚。「何も言わないのに用意してくれていたことに感動。涙が出るほどうれしかった。おおげさだと人は言うが、私の人生観が変わった。今もそのときの肌着を宝物にしている」と坂元さんは振り返る。

 渡部さんの思いやりに坂元さんは「今度はこちらが恩返しをするときだ」。ライフラインの整備が進まず、どろどろの共同風呂に入っているニュースを見て、浄化作用のある竹製品を送った。「金ではない、相手を思う気持ちで支援したい。今こそ絆を取り戻すとき」と坂元さん。(上田愛)

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