東日本大震災の被災者に向けた援助の輪が竹原市全域に広がっている。「竹原全体で支援に取り組もう」と市民の提案を受け、同市は市内75自治会と連携し義援金を約1カ月間呼びかけ、市自治会連合会(上原博明会長)は4月25日、517万7493円の義援金を小坂政司市長に手渡した。
小坂市長は「市民の皆さんの善意を感じ、市民の力の大きさを心強く思う」と話した。市へ直接寄せられた約700万円と義援金とを合わせて、日本赤十字社を通じ被災地へ送られる。
さらに、民間の地区レベルでの援助も行われている。同市新庄町出身で宮城・仙台市の市民団体代表・坂上満さん(65)は、被災した地域の避難所を自家用車で回り食料品、がれきの撤去などに使うスコップ、長靴を届けている。
この活動を知った同市竹原町の末森康明さん(61)が「坂上満さんを応援する会」を結成=写真。「わたしたちにできることで坂上さんをサポートしたい」と話す。現在、100人以上の賛同を得て、スコップ100本を手配し、現地に送った。これからも必要な物資を届けるという。(待田)