名古屋音楽大学を卒業後、尼子結衣さん(28)は筝と三味線の「プロ」として歩み始めた。名古屋と地元広島を拠点に活動。7月30日には2回目の単独リサイタルを東広島市西条西本町のアザレアホールで開く。
できることをすべて出し切った1回目と大きく違うのは、観客を意識したプログラム。古典曲から現代曲までをバランスよく選び、テクニックを見せ付けたり、雰囲気をがらっと変えたりして会場を引き込む。胡弓も初披露する。
若い演奏家が少ない中、「今だからこそできる演奏を大勢の人に聞いてもらいたい」とリサイタルに挑戦。
パンフレットの凛とした着物姿とは対照的に、普段はカラオケやアニメ鑑賞を楽しむチャーミングな女子。「敷居の高いイメージはあるが、気軽に来てほしい。暑い盛り、癒やしや和みを届けたい」。(橋本)