全児童が童謡の「ひとり歌い」に取り組む東広島市立河内小学校(佐伯倫子校長、65人)はこのほど、日本童謡協会(東京)の「日本童謡賞」の特別賞を受賞。童謡の普及などに貢献した個人や団体に贈られ、学校としての受賞は全国初。
職員室前の廊下には子どもたちが書いた童謡の歌詞と絵の色紙がずらり。来校者や地域住民がリクエストをすると、持ち歌の児童がやってきて歌を披露。持ち歌は進級のたびに変え、授業や空き時間を利用して歌い込む。歌い方はもちろん、歌う前や後のあいさつも練習。
取り組みは2007年スタート。5年間歌い続けている6年生・水口来華さん(11)は2年生のころを振り返り「最初は緊張したけど、今は自信を持って歌えるようになった」と笑う。
7月14日には同校で特別賞の報告と副賞・デジタルピアノのお披露目会があった。新しいピアノの音色に合わせ、全児童で「春」を合唱。佐伯校長は「童謡はもちろん、皆さんの姿勢、あいさつなどすべてに贈られた賞」と激励し、児童と一緒に受賞を喜んだ。(橋本)