竹原市西野町、新庄町の住民らで組織する「荘野協働のまちづくりネットワーク」が劇団「座 SHOUNO」を立ち上げ、7月18日、荘野公民館(同市西野町)で初公演を行った。荘野地区には国道2号が走り、ドライバーらによるポイ捨てが長年の問題となっている。 これまでも住民によるゴミ拾いや環境啓発のポスターを町内に掲示するなどしてきたが、住民の環境への意識をより高めようと今年は演劇を行うことになった。
役者やスタッフとして集まった住民は約60人。40代から85歳までの人々が脚本、衣装、道具なども手掛け、去年10月から準備を進めてきた。公演には観客170人が来場。ポイ捨てをする悪代官を水戸黄門が成敗する25分の劇の終わりには、出演者や観客らが水戸黄門のテーマ曲に、ポイ捨て禁止を呼び掛けるオリジナルの歌詞を載せた歌を歌った。
「環境保全活動のために始めた演劇だったが、準備をする中で住民同士のつながりができた」と思わぬ産物に喜ぶのは座長を務めるネットワーク環境部会長の岡東節明さん(62)。2回目の公演は来年を予定している。(森)