東広島市西条町土与丸の「希望ヶ丘団地自主防災会(西生健康会長)」はこのほど、優良自主防災組織として県の表彰を受けた。年1回の自主的な防災訓練や日ごろの防災活動が評価された。
会員は住民361人。希望ヶ丘は山と川の間に位置する団地。平成11年、豪雨による土石流が団地内で発生したことから翌年、自主防災会を設立させた。東広島市で初の自主防災組織だ。
メーン事業として毎年9月に自主防災訓練を行っている。 団地内にマイクで訓練を始めることを放送した5分後に「台風による雨で、総雨量が200mmに達する恐れがあります」。さらに、この5分後「団地の裏山で土石流が発生。第一避難場所に緊急に移動してください」と指示する具体的な流れが特徴的。
空き地などの第一避難場所は事前に回覧板で周知。避難場所では、班長が集まり状況を住民一人ひとりチェックして集会所の本部に報告。
このあと河川敷のグラウンドで煙体験や初期消火訓練などを行い、防災意識を深めている。(橋本)